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毎月一首


【1月】登鸛雀楼


(『看図読古詩(修訂版)』, 金盾出版社, 1994年より)

【大意】
 この鸛鵲楼から眺めると、今しも真っ赤に輝く太陽が、黒々とした山脈に沿いながら沈んでゆき、眼下にはとうとうたる黄河が北から流れてきて、ここを屈折点にしてグーッと東の方へまるで海へ流れ込まんばかりの勢いで流れてゆく。この雄大な眺望をさらに遠く千里の向こうまでも窮めようと、もう一階上に上った。
(石川忠久編『漢詩鑑賞事典』講談社学術文庫,2009年より)

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 王之渙(688~742)は、字は季陵。絳郡(山西省)あるいは荊門(河北省)の人という。侠気に富み、若い頃は都の若者たちと剣を振り回したり酒を飲んだり、でたらめな生活をしていたが、後に行いを改めて詩文の道に励み、十年にして名声を揚げたといわれています。王昌齢、髙適などと親交を結び辺塞詩に優れていますが、残されている詩はわずか6首と極めて少ないということです。
 しかしながら、この詩は中国人だったら誰でも知っていて、しかも後半の二句「千里の目を窮めんと欲し、更に上る一層の楼」は、もっと先を窮めよう望むなら、さらに頑張って努力しもう一階層高いところに上らなければならないという意味で、学問を志す学生達に対して、先生方がしばしば引用される一句でもあります。
 さあ、今年も一年、さらに上を目指して頑張りましょう!!

 

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