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毎月一首


【4月】游園不値


(『看図読古詩(修訂版)』, 金盾出版社, 1994年より)

【大意】
蒼い苔に下駄の歯で型をつけるのはかわいそうなことと思ったのだろう。しばらく叩いていたけれど、柴の扉はずっと閉められたままだった。春の気配は庭いっぱいに満ちて、きっちり閉じ込めていられなくなって、赤いアンズが一枝、垣の外へ出てきている。
(「詩詞世界」碇豊長の詩詞 http://www5a.biglobe.ne.jp/~shici/shi4_08/pbt_shi142.htmより)

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 葉紹翁(生卒年不詳)は南宋の詩人、今の浙江省竜泉の人です。この詩のタイトル「游園不値」は、「庭園に出かけて春遊しようと思ったが(庭園の主人に)出会えなかった」ということです。それでも、一枝の赤い杏の花が垣を越えて飛び出してきて、庭園内の生命力にあふれる春の気配は閉じ込めておくことはできないと、その生き生きとした様子がしっかりと伝わってきます。現代の京都の庭園などを通った時でも、もしかしたら感じられそうな後半の二句となっています。
 桜は散ってしまったけれど、まだまだいろいろな春景色が楽しめる季節ですね♪

 

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