中国語の部

→中国語の部トップページへ戻る

毎月一首


【8月】七歩詩


(『看図読古詩(修訂版)』, 金盾出版社, 1994年より)

【大意】
 豆を煮てスープを作り、味噌を漉して味噌汁とする。豆がらは、釜の下でパチパチ燃え、豆は釜の中でグツグツと泣く。豆がらも豆も、もとは同じ根からできたものなのに、豆がらよ、どうしてそんなに激しく煮立てるのだ。
(石川忠久編『漢詩鑑賞事典』講談社学術文庫,2009年より)

* * * * * * * * * * * *

 この詩は魏の太祖曹操の第三子である曹植(そうち)の作。曹植が、兄の曹丕(そうひ、後の文帝)と跡目を巡って対立した際、兄の文帝に、七歩歩く間に詩を作れなければ死刑にすると言われて作ったものとされています。最も一般的な穀物と思われる豆を題材として、即興で軽妙にうたって見せたことに面白さがあり、文帝もこの詩を聞いて、深く恥じて顔を赤らめたと言われます。その機転の利いた才能に、思わず拍手を送りたくなりますが、実際には不遇なまま生を終えたとされます。
 兄弟での跡目争いは、現代の相続をめぐる争いにも通じます。こうした機転の利く詩で応対できたら、いいですね♪

 

→中国語の部トップページへ戻る

当学院は
ケイコとマナブ」に掲載中です。

ケイコとマナブ.netへ

生徒の声

資料請求はこちら

直営サロンのご案内ページへ

中国留学日記 中国語の部受講生の留学日記