中国語の部

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毎月一首


【1月】曲江


(『看図読古詩(修訂版)』, 金盾出版社, 1994年より)

【大意】
 朝廷の勤務から下がってくると、毎日毎日春の衣服を質入れして、曲江のほとりで酒を飲み、酔ってから帰る。酒の借金は普段行くところ、どこにでもあるものなのだ。そんなことより、人生は短く、七十まで生きた者はこれまでめったにいない。せめて生きている間、酒でも飲もうではないか。
(石川忠久編『漢詩鑑賞事典』講談社学術文庫,2009年より)

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 この詩は杜甫47歳の作。天子に疎まれて、出仕しても楽しまない思いを酒で癒している姿が綴られており、何かサラリーマンの悲哀を感じさせられます。有名な「古稀」の語は、「人生七十古来稀なり」から出たもので、実際杜甫も59歳で亡くなっていますが、現代の高齢化社会においては、年金の受給を65歳から75歳に引き上げるといった話題も出るほど、70歳は決して「稀」なことではなくなりました。年の初めに、将来を見据えた日本の人生設計を、皆でもう一度しっかり考え、未来の子ども達に禍根や負担を残さないような方策をとっていかなければならないと、改めて思います。
 今年もどうぞ宜しくお願い致します。

 

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