中国語の部

→中国語の部トップページへ戻る

毎月一首


【四月】清明


(『看図読古詩(修訂版)』, 金盾出版社, 1994年より)

【大意】

春の盛りの清明節だというのに、折からこぬか雨がしきりに降っている。
その雨は、道行く旅人であるわたしの心をすっかり滅入らせてしまう。
「すまんが、酒を売る店は、どちらの方にあるのかな」
すると、牛飼いの子があっちの方だよ、と指差した。そのかなたには、白い杏の花咲く村が。
(石川忠久編『漢詩鑑賞事典』講談社学術文庫,2009年より)

* * * * * * * * * * * *

「清明節」とは二十四節気の一つ、春分から15日目で、新暦の4月5~6日ぐらいをいいます。日本でお墓参りといえば「お彼岸」、すなわち「春分・秋分」ですが、中国では「清明掃墓(qing1 ming2 sao3 mu4)」といわれるようにみな「清明節」に行います。 ここでは作者は旅人なので、お墓参りは関係ありませんが、この詩を読んでいると、風景が頭に浮かんできます。前半の雨の中すっかり元気なくトボトボと歩いているような旅人が、牧童にお酒を売る店を訪ねたところ、「あっちだよ」と指さす先に白い杏の花咲く村がある…そこで一気に気持ちがふっと明るくなる様子が伝わってきます。そのホッとする心の温もりが何とも言えないこの詩の魅力のような気がします。子どもが出てくる詩は、そういう意味でもなんとなく微笑ましく気持ちを和ませてくれるので、大変気に入っています。

→毎月一首2014年度トップページへ戻る

→中国語の部トップページへ戻る

当学院は
ケイコとマナブ」に掲載中です。

ケイコとマナブ.netへ

生徒の声

資料請求はこちら

直営サロンのご案内ページへ

中国留学日記 中国語の部受講生の留学日記