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毎月一首


【四月】清明


(『看図読古詩(修訂版)』, 金盾出版社, 1994年より)

【大意】

晴れ渡った日に泗水(しすい)の水辺で花をたずねて、広くて際限ない風景が(冬景色から)一挙に変わった。春の顔は簡単に見分けられる。
花が色とりどりに咲き乱れてすべて春である。
(詩詞世界 碇豊長の詩詞 碧血の詩編より)

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「清明節」とは二十四節気の一つ、春分から15日目で、新暦の4月5~6日ぐらいをいいます。日本でお墓参りといえば「お彼岸」、すなわち「春分・秋分」ですが、中国では「清明掃墓(qing1 ming2 sao3 mu4)」といわれるようにみな「清明節」に行います。 ここでは作者は旅人なので、お墓参りは関係ありませんが、この詩を読んでいると、風景が頭に浮かんできます。前半の雨の中すっかり元気なくトボトボと歩いているような旅人が、牧童にお酒を売る店を訪ねたところ、「あっちだよ」と指さす先に白い杏の花咲く村がある…そこで一気に気持ちがふっと明るくなる様子が伝わってきます。そのホッとする心の温もりが何とも言えないこの詩の魅力のような気がします。子どもが出てくる詩は、そういう意味でもなんとなく微笑ましく気持ちを和ませてくれるので、大変気に入っています。

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